THE SALON STYLE JOURNAL

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KAWADOKO ~川床~

京都で広く親しまれている"川床"料理店や茶屋が、川の上や川がよく見える場所に座敷を作り、涼をとりながら料理でもてなす夏の風物詩。
始まりは戦乱の後、豊臣秀吉の三条、五条橋の架け替えなどを経て、鴨川の河原は見世物や物売りで賑わいます。それにともない、富裕な商人が見物席を設けたり、茶店ができたりするように、これが納涼床の始まりとも言われています。江戸中期には約400軒の茶屋が床机の数を定めるなど、組織化も進んでいたようで、当時の床は浅瀬に床机を置いたり、張り出し式や鴨川の砂洲に床机を並べたもので「河原の涼み」と呼ばれました。
古今東西、川のせせらぎや水面を渡る風に万人が癒される事に今も昔も変わりがないのでしょう。都だった京都ならではの歴史ある夏の風物詩 まさに風情ある粋な遊びです。






  • kisara asai
  • 2017.8.12