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  • Posted on
    2009.09.20
  • posted by kenshin.

CHARLES BURCHFIELD






1929年のNYのウォール街から始まった株価暴落。
大不況の時代が訪れる。
アメリカンドリーム等という言葉は形をひそめ、皆、失われつつあったよき時代を求める風調が高まる中、リージョナリズム、つまり地域主義と呼ばれるアーティスト達が生まれる。

CHARLES BURCHFIELDもその中の一人
友人であり、同じランドスケープを描く画家、エドワード•ホッパーなどと並び活躍した彼だが、エドワード•ホッパーのように淡々としたランドスケープではない。

あまりにも彼の絵は感情的でありディプレス、恐ろしい程、個人的な緊張した色や筆使い、複雑でいて簡素。静かであり情緒的、言葉にはできない鬼気迫るランドスケープな絵画であり、見る者を引きつけ、リージョナリズムの枠を大きく超えたあまりにも個人的な感情のランドスケープは芸術表現のルーツにおける絵画の勝利を宣言する物かもしれない。

2008年の場所、同じくしてウォール街ではじまったサブプライム後の株価大暴落、大不況の混沌とした現在、オーガニックブームや自然回帰等がもてはやされる中、形は変われど失われつつある良き時代を求める風調が高まっている気がします。
もしかするとこんな時代だからこそネオ•リージョナリズムと呼ばれる新しいムーブメントが起こるのかもしれません。


CHARLES BURCHFIELD
1893-1963 アメリカの水彩画家
彼の絵は、アメリカの多くの主要な美術館のコレクションされている。
















TEXT BY KESO

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