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  • Posted on
    2010.09.06
  • posted by kenshin.

Francisco Ibáñez Talavera














漫画とは現時性と線上性とが複合した一連の絵である。現時性とは「その全てを一望して把握できること」、線上性とは「流れの中で部分を辿り、把握していくこと」である。法隆寺の落書きのような卑俗な笑いから、フランス革命前夜のビラのような体制への嘲笑であったり、また時に、ゴヤのような人間存在を揺るがす鋭いブラックユーモアであったりする。
その歴史は長く、時代・地域・社会層によりさまざまな形で存在してきた。(WIKIPEDIAから抜粋)

今でこそ 漫画がアートとして見られる様になって別段に違和感を覚えなくなったがその先駆者達は厳格な定義は殆ど意味をなさなくなるほど、「構図やコマ割りの革新性」「コマの読み方」「流線や汗、擬音などの漫画的な記号」など革新的な技術、スタイルを数々開発し形式が極めて多様になるほどチャレンジしてきたからに他ならない

常に新しい革新的なものを読者という一般大衆のコマーシャル劇場という場で行ってきたからこそアートとしての評価はなかなかつきづらかったのも事実なのだが、、


その先駆者の一人 スペインの漫画家 Francisco Ibáñez Talavera の作品は素晴らしい。

1950年代から銀行員から漫画家に転身し活躍する彼であるがまさに漫画をPOP ARTまで引き上げた人物の一人ではなかろうか?
そのあふれる色使いや「13, Rue del Percebe」に代表されるビルディングの部屋に見立てられたコマ割りの斬新な手法、社会を痛烈に風刺しながらも絵的には芸術的なディフォルメでグラフィックな仕上がりに仕立て上げているのは目を見張る。
日本ではドメスティックな漫画文化が強すぎてほとんど無名な彼であるがヨーロッパではかなり幅広く名を馳せています。
1960年代の彼の作品群はグラフィック的にも内容的にも素晴らしくアートとしての評価が高い作品が多い。




Francisco Ibáñez Talavera

1936年 スペイン バルセロナ生まれ

スペインを代表する漫画家である
代表作にはMortadelo y Filemón など






TEXT BY KESO

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