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  • Posted on
    2010.05.12
  • posted by kenshin.

『現実と幻想』by ROBERT HEINECKEN






人間社会において、いつの時代にも混沌とした社会や思想の時がある。
そして、時代が大きく変革する頃には必ず何か新たなものが生まれている。
あまりにも有名だが、アメリカのカウンタカルチャーとしてビートニクからヒッピー思想はその変革した代表的な現れだろう。
アレン ギンズバーグ、ジャック ケルアック、ウィリアム バロウズ を筆頭に THE SALON が発信しているWEB MAGAZINEのインタビュー記事の中でも登場してもらった、 ピューリッツアー賞を受賞している20世紀を代表する自然詩人の一人ゲーリー スナイダーもしかり、 ビートニク文学の代表的な作家達がまさに、時代の変革期に様々なアーテイストに大きな影響を与えたのは言うまでもない。
ロバート ハイネケンも同じ時代の匂いを受け継いだアーテイストの一人であろうと作風から感じ取られる。
彼の表現したものには写真を通じて大衆消費社会を謳歌していた1960年代のアメリカの一般社会に流通していたイメージとベトナム戦争や性革命などを背景とした社会状況に流通していたイメージ、この同じ社会でありながら異なる文脈に属していたイメージを collage し、それを提示することですることで人々にショックを与えた。まさに『現実と幻想』 現代もまた、自然界や人間社会において地球規模で何らかの変革期を感じる昨今。 人々にショックを与えられるものが生まれてくる事を切に願う。






Robert Heinecken (ロバート・ハイネケン)

1931年コロラド州 (Colorado) デンバー (Denver) 生まれ、2006年没。
写真家。


TEXT by HM

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