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  • Posted on
    2009.07.30
  • posted by kenshin.

THE HIGH LINE 〜都市公園の新しいかたち〜






ハイラインは大規模なインフラ整備事業の忘れ去られた遺産跡につくられた公共の為の新しい公園で2009年の夏にNYの都会に突如として現れた都市公園。
2002年から本格的に始まった公園としての再生工事が7年間の工期を終えついにこの夏にデビューすることとなった。
この公園の特色はなんと空中に浮いた空中庭園型の公園であること、1930年代に作られた歴史的価値のある高架構造をもとに廃線であった鉄道敷地を利用しそれを取り壊すこと無くリサイクル的に利用して作られているということがあげられる。

1930年代アメリカ NYで大規模な公共インフラ整備事業の一環としてマンハッタンで最大の工業地区からの貨物の運搬等の目的で高さ約10Mの鉄道高架がウェストサイドに作られた、もとは市内の路面に貨物列車が頻繁に往来をすることが危険との判断で、当時1930年代としては画期的な貨物専用高架鉄道として誕生するが、都市計画の変更やマンハッタン島の再開発等で1980年代にはこの貨物鉄道高架線はすっかり使われなくなり皆の記憶からは忘れ去られていくことになる。
実際、当時、近くを歩いていても「なんか高架みたいな柱が立ってるなあ」ぐらいの印象しかなかったぐらいの物ではあった。

廃線、廃墟マニアの間では都会の真ん中の忘れ去られた空中廃墟としてかなり有名であったこの廃線跡地であったのだが、このハイラインがある地区であるミートパッキングエリアの再開発事業によりこの歴史的構造物の取り壊しを検討していたが、近隣住民とロバート•ハモンドとジョシュア•デービットとからなるコミュニティーグループがハイラインの高架公園、プロムナードとしての再利用としてのハイラインの使用法転換を求め運動を起こします。
1999年にニューヨーク都市部の公園とレクリエーションとしてNY市の管轄権の下で運営する都市公園事業として再開発が行われることとなり、景観建築という思考を取り入れ統合風景に重きを置きこの夏にめでたく都市公園としてリニューアルオープンを果たしました。

歴史的な構造建築物をただ取り壊すこと無く公園として生まれ変える、高度なリサイクル的発想を近隣住民からのアイデアなどを受け入れるNY市の懐の深さ等、壊しては作り、作っては壊す都市部の再開発を行う従来の20世紀型の行政とは違うアイデアで生まれたこの公園、我々も都市部の再開発等をもう一度、色々な角度で考えさせられる事となる公園が誕生したのはいうまでもない気がします。




text by keso



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