Henry Leutwyler 「Neverland Lost」
地球規模で様々な問題定義を突きつけられているこの現世の世界に 多くの人々の心に強くそして深く刻みこむ
強力なイマジネーションを放つ人、物、事は存在する。
それは、あらゆる業界でいつの時代も変革を象徴するように。
只、それはすべての人々によい影響を与えるだけでない。時に人々に争い事をもたらしたり、愛が憎に変わる時もある。
時代を象徴するものには、ある意味生まれ持った運命を背負った、使命の様なものなのかもしれない。
現代においてでは、ファッション業界のみならず多くの人に多大なる影響を与え、今なおその存在感は受け継がれたクリエーションの魂が衣服と共に放ち続けているアレキサンダー マックウィーンもその一人であろう。
そして、間違いなく音楽業界ではKING OF POPと称されたマイケル ジャクソンもこの世に誕生した時から多くの人々にメッセージを残す者として才気を与えられ、決して逃れられない定めを道しるべに存在そのものが使命だったのだろう。
没後、１年以上もたつ彼の影響は未だ消え失せる事はない事はその証であろう。
また、事が終わろうとも彼の愛情溢れるイマジネーションが宿った物や音楽はもちろんの事、マイケル自身の軌跡を辿って、
伝える人がいる限り永遠に受け継がれていく。
そんな想いを背負いスイス人写真家 ヘンリー ルートワイラーはマイケルのネバーランドの中に眠る膨大な遺品コレクションから約６０数カット以上のすばらしい写真を発表した。
これは、ファンのみならず、芸術、衣装、工芸品のコレクションを通して、マイケルの人生の本質がほんの少し感じ取れるかもしれない。只、それだけでなく何よりも愛情を持った人が残した物事が愛情の持った人によって受け継がれていく、そこには少なからずともビジネスや邪悪な憎悪があったとしても、それ以上に、尊念の意が互いを引き会わせて実現したのだろう。
また、マイケルを見て育った多くの次世代のアーテイスで中でも多大なるリスペクトを贈る現代のR&Bのスター
カニエ ウエストはヘンリーの公開した写真を、自身のWEBサイトに公開し、愛情あるメッセージを残している。
「彼の衣装、芸術、工芸品は我々の時代の偉大なポップアイコンの真髄そのものだ。マイケルは真の王だった！」by Kanye West
「ファラオは、彼らが生きたことを後世に伝えるためにピラミッドを作ったと言われている。
マイケル ジャクソンは音楽の才能という天命により、子供時代を犠牲にした」
by Henry Leutwyler
不思議な事にマイケル自身がいっさい出てこないこの写真を見ていると、なぜだか never can say goodbye が流れてくる。
写真の放つエネルギーもしかり、やはりマイケル ジャクソンもまた生身の一人の人間であり、只 ほんの少しだけ他の人より才気を幼少時代から
感じて、それを受け入れ 運命を貫いたんだろうと、、
計り知れないほど強いエナジーを持ち 溢れんばかりの愛情を放つ、モノ ヒト コト はいつまでも心に刻み込まれるのだろう、、
ただ、それを忘れずに、受け継がれていくには混沌とした世の中になるほど感じ取れる純粋な五感を持ち続けていかなければならない。
text by HM