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  • Posted on
    2009.12.14
  • posted by kenshin.

Magazine of Magazine






雑誌についての雑誌、その名も『Magazine』をご存知でしょうか?

フランス パリにて、隔月発行されているこの「Mgazine」は、世界中の様々なカルチャー誌を紹介すると共に,毎号異なるアートダイレクターを迎え入れ、全体にわたりデザインを刷新しながら新人デザイナーやフォトグラファーのポートフォリオとしても機能している。

高いクオリテイーを保ちながらフリーマガジンとして、これ迄10年に渡り、発行をし続けている。
オリジナリテイー溢れる断固たるフィロソフィーを引率する編集長 angelo cirimele の優れた着眼点や、孤高な姿勢こそが、この【Magazine】の真骨頂であろう。
そもそもこの雑誌は、ある一つの間違ったアイデアから生まれた。
angeloに雑誌を売る為の雑誌カタログを作ってほしいとオファーがあり、最初は半分はカタログ、もう半分映画や演劇やアート等のカルチャーを扱うものを考えたが、どうもミックスさせたコンテンツのバランスに満足がいかず、一度、フラットに思考し治した結果、「作るべきものは雑誌についての雑誌.それは【Magazine】と呼ぶべきだ」と99年の夏にスタイルマガジンと呼ぶものが生まれた瞬間だった。
メデイアがメデイアを語る事、それは【紋中紋】のようだと言う。例えば、映画であれば、【アメリカの夜】【ことの次第】等の傑作でなし得ていた事であり、雑誌を出版する事で言えば、チームワークやアイデア、楽しみや運営と言った事が最も重要。
今ある形があるのも、そう言ったフィロソフィーがあるからこそ、最初は24ページから始まり、今ではフリーペーパーとしては異例の84ページにもなっている。












今、世界の雑誌市場があらゆる変化を求められている、ファッションやアート、デザイン等を扱うスタイルマガジンと呼ばれるものはいくつかの問題を抱えている、それはやはり、世界の経済悪化の為雑誌の売上ではなく広告収入に頼っているような組織的な雑誌,例えば【VOGUE】のような雑誌はダイレクトにあらゆる縮小をせざるえないのが現実であり、広告主を喜ばせる事ばかり考えていたような雑誌はこの不況の中いくつかの雑誌は存在不可能になってきている。

当然、広告が少なく、読者も少なく、読者の大半が、業界人のようなインデイペンデント雑誌も同じ様に厳しい直面を抱えているが、心から一生懸命に作られ、作り手達の審美眼を守り通している雑誌は、この不況を乗り越え、逆行であるからこそ、より面白いものが生まれてくる可能性が期待出来る時代かもしれない。

まさにそれは、【Magazine】が存続している証なのかもしれない。


angelo cirimeleは提唱する。

インターネットが台頭している昨今、これからの雑誌の持つ役割は、 メデイアは決して、他のメデイアを殺す事はなく、只、古いメデイアがそれ迄機能していたフィールドを変えるだけ。

インターネットと印刷物についても同じ事で、もし読者が【売ります/買います】と言った広告欄の為だけに雑誌か新聞を買っていたとすれば、それは,明らかにインターネットの方が経済的であり、効果的である。

只,雑誌がファッションストーリーを掲載していたら、業界人は別としても,一般の方にすれば,出来れば、インターネット上より、生で五感を感じさせてくれるフォーマットの違いはあれど、手に取って雑誌を選ぶだろうと思う。

ある雑誌が、新しい情報、新しいアイデア、新しい形でのコンテンツの見せ方 (inform<情報を与える>=give a form<形を与える>)を提示出来て、そして読者の生活と共に時間を共有する事が出来たら、その雑誌は売る事には困らないだろう。。。






















reference QUOTATION magazine



text by HM

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