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  • Posted on
    2008.11.01
  • posted by kenshin.

NEW WORK MAGAZINE




粗野で肌触りの荒い新聞紙のような紙、誰もが目を見張るほどのビッグフォーマットのサイズ。ヴィジュアルを中心としたミニマライズに構成されたデザイン、繊細でいてダイナミックな紙面構成。
一つ一つ丁寧にクリアーエンベローブで梱包されたそのマガジンは今年発刊されたばかりのNY blooklyn 発のfashion&Art マガジン。


new work magazine は現在混沌とした雑誌界に置ける未来を指し示すかのごとく現れた、まさに情報瓦礫社会の底から産まれた真の結晶群の美とも言える新しいMagazineといえるのであろう。
各々7つの独立したペーパに綴られる個性あふれるストーリー
粗野で荒い新聞紙の様な紙の上にプリントされる繊細なファションストーリー、コマーシャルナイズなど微塵も感じさせないイラストレーション、そして何よりも圧倒される82.28cmx58.42cmのビッグフォーマットの紙面構成。繊細にして大胆なコントラストなデザイン。
何よりも目を見張るのがコントリビュータの質の高さとそのチョイス、1号目は80年代の巨匠 写真家Tiziano Magniを迎えWomanとMenのfashionストーリを撮りおろし、artist show caseにELI KINCEを起用、イラストレーションには鬼才Mario HugoとRon Keysonをと7つのストーリーで構成され。わずか1号目にしてART DIRECTORS CLUB アワード(USA),TYPE DIRECTORS CLUB アワード(USA),SOCIETY OF PUBLICATION DESIGNERS アワード(USA),ONE SHOW アワード(USA),D&AD アワード(UK)とアメリカ、イギリスとマガジンの賞を総なめにする。

期待値が上がった待望の2号目には大胆にもアート界、大御所YOKO ONOを迎える。
彼女の平和へのメッセージがビッグフォーマットに横たわる姿は圧巻である。
fashion storyは80年代カルチャーを担ったFACEmagazineの表紙を撮りおろし続けた天才Norman Watsonが撮りおろすストーリー。
若き才能、Erick Gillmain の繊細なmen's ストーリーとALEX TROCHUTのタイポグラフィー、など1号目のクオリティーを塗り替えて行く豪華なコントリビューティングアーティスト達。前回と同様7つの個性あふれるストーリが折り重なりnew workな匂いを放ち始める。
マガジンのサイズに比例するかのように内容もすばらしい仕上がりである。

全世界フラット化、インターネットの発達による情報の早さそして混沌とした雑誌業界の昨今、毎月、何百冊と雑誌が発刊され又その次の月には新しい号が発刊され、どんどん読み捨てられていくの世の中、敢えてコレクションしづらいフォーマットと紙質を選び、手に取る者を区別していくというアティチュード。そこからは意味のない形や名前では無く、人々の心の中や記憶に永遠に残って行く事をめざしていく21世紀の表現手段と受け取る事ができ、紙媒体が発信していくという行為を彼らは再定義していってるのではないだろうか?
NEW WORK MAGAZINEは明らかに21世紀型のマガジンとしてのアティチュードのあるマガジンとして産声を上げた。
まさにNEW WORKなのである。

text: keso



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