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  • Posted on
    2009.06.10
  • posted by kenshin.

LIFE BALL







 LIFE BALLとは毎年、オーストリア、ウィーンで開かれる欧州最大のHIVのチャリティーイベント、日本ではあまり耳なじみのないイベントであるのですが 既に今年で15周年を迎え、年々その規模やゲストの顔ぶれも豪華になっており、エンターテーメント的な側面で見ると世界最大規模なHIVチャリティーイベントなのです。
今年もそのイベントが開催されました。このイベント、1993年から行われ、世界中で唯一政府の公共物で行われるエイズチャリティーイベントで世界中のセレブリティーやソーシャライザーを巻き込み、どちらかと言うとエンターテーメントとしての見せ方に長けており毎年恒例のファッションショーやエンターテナーのショーがが繰り広げられたりとなかなか目に楽しく一般の人も参加できるイベントとなっています。

毎年恒例のグランドフィナーレファションショーに今年はあのsex&the cityのパトリシア•フィールドを迎え豪華なファションショーが行われ、2002年から行われているゲストにちなんだMINIの特別仕様車がオークションにかけられます。
今年はゲストシンガーのケーティー•ペリーをフューチャーし、NYのデザイン集団「ザ•ブロンズ」がデザインを担当 「LIFE BALL MINI 2009」を世界に1台だけを手がけ、今年は約480万円でe bayを通じて落札されそのお金はもちろんチャリティーへ流れます。
ファッションショーあり、歌のイベントあり、色々な楽しめる仕掛けが沢山詰まったチャリティーイヴェントとなっています。
イベント自体を楽しみながらもエイズに苦しむ人々や現状を訴えようと決して悲観的ではなくポジティブにエンターテーメントとしてイベントを開催しているのところがプロデューサーの手腕を見て取れます。
やはり特筆すべきは豪華な顔ぶれではないでしょうか。毎年恒例のオープニングスピーチに米国エイズ研究財団の会員である女優のシャロン•ストーンを迎えサプライズゲストとして元大統領ビル•クリントンとそのほか多数のセレブやモデルが参加。
こういうチャリティー•イヴェントに参加することでしっかりと社会とのつながりを強調する意味もありセレブリティーの参加する名誉あるイヴェントとなっているのは事実なのです。
過去に参加した人々はアナスタシア、シザーシスター、イヴァンカ トランプ、クール & ギャング 、 ジュリアン ラクリン、 INXS 、 シンディーローパー、シンプリーレッド、グレースジョーンズ、カイリー ミノーグ、ハイディークラム、ナオミ キャンベル、かなりの面々が名を連ねる、ちなみにファッションショーはと言うと
1993 Thierry Mugler、1994 John Galliano、1995 Jean-Paul Gaultier、1996 Paco Rabanne、1997 Vivienne Westwood、1998 Jean-Charles de Castelbajac、1999 Christian Lacroix, Philip Treacy, Vivienne Westwood, Jeremy Scott, Paco Rabanne and Julien Macdonald、2000 Walter Van Beirendonck, Olivier Theyskens, Seredin & Vasiliev, Shirtology and Benoit Méléard、2001 Roberto Cavalli、2002 Moschino 2003 Missoni、2004 Gianfranco Ferre,2005 Donatella Versace,2006 Renzo Rosso (Diesel),2007 Heatherette,2008Agent Provocateur (lingerie),2009 Patricia Field presents The Blonds とトップデザイナーばかりとイベントとしても見応えのあるものであるのは間違いないキャスティング。
そのチケットシステムもかなり考え、練り込まれており、色々な国から簡単に参加できる様にオーストリア航空と組んで航空券と宿泊、朝食のパッケージも出されたり、コスプレをしてきた人達は半額割引と徹底的に楽しめる様に設定してあるのも楽しい。
このイベントで集まる寄付金はこの不景気なご時世で一晩1億6000万円超えて集まり、人々のチャリティーへの関心の高さやその巻き込むイベント力に感嘆させられてしまいます。
この収益金はエルトン•ジョンの設立するエルトン•ジョン エイズ基金団体を含む他の団体と協力してエイズ対策を進めるための資金にあてられます。また、エイズ撲滅運動に参加した優秀な団体に毎年賞が贈られたりと小さい活動でも分け隔てなく頑張っている団体にスポットを当てたりと決して表面だけのイベントではないのです。
なかなかこのような大規模な世界を巻き込んだチャリティーイベントがアジアで行われることなく、特に先進国と言われている日本でこの規模で行っている事例もないので誰か敏腕なプロデューサーが現れればなあと感じてしまいます。日本からもゲストとしてセレブリティーに参加して欲しいと願います。
収支目的の夏の大型ミュージックイベントもいいのですがアジアや日本で政府が協力してこのような息の長い世界規模のチャリティーイヴェントが毎年行われる様になるのはいつの日になるのかなあと考えさせられます。





text by keso



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