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    2010.04.20
  • posted by kenshin.

子ども兵士 ~ 今日を生きるために




レッド・ハンド・デイ(血に染まった手の日)


毎年2月12日は戦争や戦争や武力衝突で兵士になるよう強いられた悲運に注目を引きつけ、このようなことに対する反対行動を呼びかける記念日である。子どもたちは近年コンゴ人民共和国、ルワンダ、シエラレオネ、ウガンダ、スーダン、コートジボワール、フィリピン、ミャンマー、コロンビア、パレスチナでの武力衝突などで兵士として繰り返し利用されてきた、 レッド・ハンド・デイは,「武力衝突への子どもの関与に関する子どもの権利条約選択議定書」が発効した2002年2月12日に制定された。この議定書は2000年5月に国連総会で採択され、これまでに100カ国以上が記名調印した。ユニセフ、アムネスティー・インターナショナル、国際赤十字社を含む多くの国際組織が子どもたちを兵士として利用する事を反対して活動してる。

2009年11月時点では、ソマリアとアメリカ合衆国を除くすべての国連加盟国を含む、194カ国がこの条約を批准すると発表している。バラク・オバマ大統領は、アメリカがこの条約を批准しないことを『遺憾だ』と述べ再検討を約束した。

『敵を殺さなければ自分が殺される』

ショックでした。わずか8歳の子どもが言うのです。日本では元気にランドセルを背負って小学校に通っている年頃の子供たちがランドセルの代わりに体とは不釣り合いの大きな銃を肩から下げて、顔色も変えず平然と口にするのです。
私には想像もできないほどの過酷な環境に生まれた30万人の子どもが、両親や兄弟、友達を目の前で殺され、復讐するために、また拉致され強要されて戦争に兵士として加わっているのです。中にはファッション性としてかっこ良く見え、憧れて英雄になりたいと思ったり、極度の貧困のため、入隊すれば最低限の食事はできる。


すべては今日を生きるために。

そして武器を持ち戦闘の最前線に送られるのです。
彼らの多くは悲しみと憎しみを原動力に生きているのです。その先にいったい何があるのでしょうか?子どもが、生きるために人を殺める社会があっていいのだろうか。
何故子どもが兵士として紛争の先頭に立たされるのか?
普通に考えれば大人の方が力もあり戦力になると思うのですが、 その理由に子どもは純粋無垢であり洗脳する事が容易であるということがあります。 少年兵の多くは拉致されてきた子どもが多く、まず実の親や親戚の手足の切断や殺害を強制し、子どもの帰る場所をなくさせ、軍の中で生活せざるを得ない状況を作り出す。そして残酷な行為を成し遂げた後に、身体的にも精神的にも虐待し暴力に慣れさせる、さらには殺人の恐怖を取り除くためや脱走を防止するために麻薬中毒にしてしまいます。見せしめのため他の子を殺害する事もあります。そして拷問や人を殺す事をためらわない、大人よりも残忍で凶暴な兵士を作り上げていくのです。 また兵士としての補充が容易(拉致して連れてくる)で、戦闘の最前線、スパイ活動、地雷を見つけるために地雷原の中を走らせたり、少女の場合性的虐待など、子どもたちの命をまるで使い捨てカメラのように。
一つの命に価値がないのです
少年たちは人殺す犯罪者でもあると同時に虐待や誘拐などの被害者なのです。
戦争が終わっても彼らの戻る場所はありません。元少年兵ということで差別されたり、麻薬中毒から抜け出せず麻薬を買うためや生きるためにに体を売り、物乞いし、強盗など犯罪に追い込まれるのです。

なんのために紛争を起こしているのか、その多くは革命で、政府を壊し、よりよい国にするため、国民のためと始まったはず、戦争が長引くにつれて人々は疲れ、目的を忘れただの殺人ゲームのように、その結果が更なる貧困を生み命が奪われるのです。子どもに人を殺すことを教えるために始まったのではない未来の子どもたちのためだったはず。
子どもだからこそなに色にも染まるのです。生まれた時から平和を知らない子どもたちにとってはこの環境になんら疑問を抱かず環境のままに育っていく、これが日常であり普通な世界なのです。

私は平和な先進国の日本で生まれ離れた場所から見るから言えるのかもしれない。ニュースや映画を見て心を痛めるしかできない。戦争がこの世からなくなればいいがそうはうまくはいかないと思う。すべての人と仲良くなることはできない。日本に住む私でもどうしても苦手な人はいる。しかし相手を理解しようという努力はできる。もしかすれば、たがいに努力すれば溝はうまるかもしれないし、また深くなるかもしれない、しかしそいう努力は必要だと思うのです。
もしも世界の人々が努力すれば。平和ボケした発言かもしれないが何もしないよりはましなのでは?


レッドハンドキャンペーン

国連に少年兵の使用を禁止を求めまたその国際協定を強く守らせる事を強く求める世界的な運動。 赤い自分の手形をとりメッセージを国連にとどける

1. "ストレート18":自発的志願による入隊か強制的な徴兵かにかかわらず、すべての18歳未満の子どもが兵士として使用されないようにすること。 

2. ペナルティ: 国連の安全保障理事会が子どもを徴兵した者、兵士として使用した者を取り締まる法を整備すること。

3. 保護: 動員解除された元子ども兵士が、医療や精神的なケアを受けられるようにすること。

4. 難民の保護: 難民となった元子ども兵士が移住先の国の法律で守られるようにすること。

5. 援助プログラム:子ども兵士の社会復帰のために、経済的資源を充実させること。

6. 武器の輸出: 武器や武器の部品が子ども兵士のいる紛争地域に輸出されないようにすること




参考資料

AMNESTY INTERNATIONAL

HUMAN RIGHTS WATCH

国連




text byGM





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