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  • Posted on
    2009.07.20
  • posted by kenshin.

Tap Project




現在世界では10億人が安全な飲み水を利用できず、25億人が適切な衛生設備を利用できないと見られています。また、水関連の病気で死亡する人々は毎年500万人を超えると言われています。
私達が生活をするこの日本で飲み水がなく喉をカラカラにして何日も過ごす経験をしたことがある人がどれぐらいるでしょうか。
歯を磨く時、お風呂に入る時、喉が渇いた時、蛇口をひねれば当たり前のように水が出てきます。家の中に限らず、公園、駅、コンビニ、ましてや誰も使わないであろう道端にも、ありとあらゆる所に清潔で綺麗な口にする事のできる水がいつでも簡単に私達は手にすることができます。水があふれている私達の生活の中では水は無限にただで利用できると考えている人がほとんどだと思います。

世界では水が十分あるいは潤沢に供給されている場所でさえ、水質汚濁や需要増大による危険性は高まっていて、このままいけば、2025年までに、世界人口の3分の2は、中程度あるいは深刻な水不足を抱える国々で暮らす可能性が高いと言われています。各国の熾烈な水資源獲得競争により、水の問題が暴力的な紛争の火種を内包しているとの恐怖が生じています。世界で起こっているこのような事態は私達には一見、関係ないように思われますが、日本は食物を主に輸入に頼っているのが現状で世界が水不足に陥るという事はこの輸入に頼っている食物が入ってこないという事です。私達にとっても遠いところでの話ではないのです。

こういった問題を考えるために1992年6月にブラジルで開催された国連環境会議(UNCED)で採択されたアジェンダ21(持続可能な開発のための行動計画)において世界水の日を設定するよう勧告がなされ、同年12月の国連総会本会議において、1993年から毎年3月22日を「世界水の日(World Water Day )」とすることが決議されました。 それ以来、毎年、水資源をテーマに、様々な切り口で課題を取り上げています。3/22には世界各国で様々な会議、セミナー、イベント、展示会などが開かれています。2009年は、「水の共有--機会の共有」が主要テーマとなっています。

このWorld Water Dayに合わせてTAP PROJECTというプロジェクトが2007年ニューヨークで生まれました。

このプロジェクトは人間が使える水資源を、人種・富・住む場所・言語・文化・性別・年齢・政治・信条・宗教等の別無く、必要とする全ての人が「清潔で安全な水」を使えるよう、ユニセフの活動を支援するというプロジェクトです。飲食店で出される無料の「水」に100円以上のチップを支払うことで、衛生環境の悪い世界の子どもたちなど、約8億6,000万人の人々を支援することができます。「100円があれば、1人の子どもが40日間、あるいは40人の子どもに1日分の水を与えることができるのです。世界の5歳未満の子どものうち5人に1人が安全な水を使えない現状を知ってもらうことを目的にユニセフが中心となって展開しています。今年はアメリカ、日本のほか、カナダ、ニュージーランド、フィンランドなどでも展開されました。

ひとりの子どもが生きるためは、一日あたり、少なくともバケツに2杯‐20リットル‐の安全な水が必要といわれています。飲み水や食事に使う水、そして体を清潔に保つために基本的な衛生環境を保つのに最低限必要な量です。「こうした「安全」な水を十分に得ることができず、毎日4000 人あまりの子どもが命を落としています。これは「毎日子供で満席になったジャンボジェットが一機墜落するのと同じ事です。

このプロジェクトを知ってから少し心に変化が起こったのに気づきました。 普段はあまり気にもしていなかったのですがコンビニのATMで時間外にお金を下ろす時に手数料として100円がかかるのですがその時にこの100円があれば子供が40日間安心して水を飲めるとゆうことが頭をよぎりコンビニを見渡してみると目に入るすべてのものが買ったらすぐ捨てるような物で自分は無神経にも大量消費している事を連想的に思いとても恥ずかしく思いました。

毎日の緊張や楽しみの中で、恵まれない土地の人々のことを常に思い続けるのはなかなか難しいことですがこのイベントがたんぽぽの綿毛のように遠くに飛んで行って、すべての人類が安全な水を使える日がくる事を切に願います。




参考資料  united nation   ユニセフ  
text by G,M

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