THE SALON STYLE JOURNAL

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HANABI


やはり日本の夏と言えば、花火を連想させられます。 あの色鮮やかなモノはどの様にして生まれたのか、、 いつもこの季節になるとふと想いをよぎらせられます。
日本の花火は、1613年にイギリス人が中国製の噴出花火を披露したことで、まずは江戸に花火が知れ渡りました。
花火の噴射に立ち会っていたのが徳川家康だったことから、日本で最初に花火を見た人とされました。
花火大会が開催されたのは現在の隅田川が最初で、当時は観賞としてではなく慰霊や鎮魂の意味をこめた水神祭の際に打ち上げられました。
花火師の鍵屋と玉屋が誕生したのも江戸の地です。
江戸以外にも、外国との交流がさかんに行なわれていた九州や愛知県、長野県にも火薬が伝わりましたが、規制が厳しくなったために花火の製造へと路線変更していったそう。



夏の風物詩・花火は、そもそもは送り盆の時期に魂の鎮魂のために打ち上げられたものだといわれています。 お盆は15日が中心でこれをお盆の中日などということもありお盆の期間は、一般には13日から16日の4日間で、一般的に「お盆とは、年に一度祖先の霊が私たちのもとに帰ってくる期間」とされています。
13日に先祖の霊が迷わず当家に来られるように迎え火を焚くことから13日を迎え盆16日に先祖の霊を送り出すための送り火を焚くことから16日を送り盆といいます。 送り盆とは、先祖や亡くなった人たちの霊を祀る期間の最終日で親族の霊を送る日なんです。送り盆は「精霊送り」とも言われます。
花火大会がお盆と関係していて日本の伝統行事として捉え直して、一発の花火にも魂への祈りが込められていると思うと花火を見る自分の気持ちも、綺麗なものに対する感動に加え少し厳かな気持ちになります。








  • KISARA ASAI
  • 2017.7.31