THE SALON STYLE JOURNAL

INFLUENCE

James Chance

アーティストでSEX DRAG ROCKENROLLを地でいった人って実はなかなかいない気がします。
それほど生き急ぐ様な事ってなかなか無いし、コマーシャライズされた現在で、こんな生き方する人はすぐ表舞台からは消えてしまうし、パッションのやり場にだって見渡せば仕事や恋、色々有るし、若い頃はそれは突っ張ったりするけども、年を取ってきたり名声やそれなりの富を得たりしたらもう少し思慮深く考えたり、謹んで腰を落ち着けたりする人の方が多いのでは?

ところが3年ぐらい前にNYでJ.SABATINOのファッションショーでゲストアーティストとして登場したJames chanceの演奏をみてSEX DRAG ROCKENROLLを地でいった人ってやっぱりいるもんだなあと思ったのですが、だいたいのそういう方はオーバードーズや自ら命を絶ったりして人生を終わらせる人が多く、現役で今も活動しているとスゴイ!と思います。
JAMES CHANCEはアメリカで生まれNYで活躍した音楽家で1970年代に伝説的なバンドJAMES CHANCE&THE CONTORITIONSなどでサックスを演奏しながらJAZZ風の即興演奏とPUNK ROCKを組み合わせた演奏で瞬く間にNYの音楽シーンで有名になりノーウェーブと呼ばれたムーブメントの主要人物として活動

まあライブは凄くて、客席におりてきては乱闘、客を散々殴りつけたりと無茶苦茶なんですが度重なるドラッグ問題やバンドの強烈な内輪もめ解散復活を繰り返しで表舞台から消えたり出てきたりと繰り返しながら2001年にオリジナルメンバーと復活したのもつかの間、今度はメンバーがオーバードーズで死亡(50歳超えてのドラッグで死ぬって、、、)の為また解散、しかし2006年からフランスのミュージシャンたちと「ジェームス・チャンス・アンド・レ・コントルシオンズ」名義でヨーロッパ方面で活動

3年前に見たときはさすがに昔の様にしぼりきれた体ではなかったけど、昔からのポマード、べったりリーゼントやサックス吹き捲くりながら縦横無尽に動き回り踊り狂う姿や爛々と輝いている目を見てはさすが年期が違う!SEX DRAG ROCKENROLLを地でいく人は今でもいるものだと感じいりました

  • 2013.12.18